①日本緩和医療学会認定研修施設

当院は日本緩和医療学会認定研修施設です。

これは日本緩和医療学会(JSPM:Japanese Society for Palliative Medicine)が、緩和医療に関する専門的な知識・技能を体系的に修得できる教育体制を有すると認定した医療機関を指し、高度で適切な緩和医療を提供できる指標にもなります。

2025年4月現在、認定研修施設に認定されている病院、診療所は千葉県内で13件、市川市内では当院のみです。


https://traininginstitute.jspm.ne.jp/roster/certification

緩和医療は非常に専門的な知識と経験が必要で、緩和医療専門医、認定医が所属するクリニックはまだまだ希少です。

(2025年4月現在、専門医は全国で552名、認定医は1085名)

当院には千葉県内で49名しかいない認定医のうち、2名が所属しています。


https://member.jspm.ne.jp/general/certification

②在宅緩和ケア充実診療所

当院は「在宅緩和ケア充実診療所」に指定されています。

これは、日本の医療制度において、在宅で療養する患者様に対して質の高い緩和ケアを24時間体制で提供できる体制を整えた診療所として、厚生労働省の定める施設基準を満たし、診療報酬上で評価される医療機関のことを指します。

在宅緩和ケア充実診療所は、以下のような要件を満たす必要があります。

「医療提供体制」

  • 24時間対応体制(電話相談・往診が可能)
  • 緊急時の往診や訪問看護との連携体制を確保
  • 麻薬を含む疼痛管理が適切に行える体制

「実績要件」

  • 過去一定期間内における
  • 在宅看取りの実績
  • 緩和ケアを必要とする患者への在宅医療実績

「多職種連携」

  • 訪問看護ステーション、薬局、ケアマネジャー、病院などとの継続的な連携
  • 必要に応じたカンファレンスや情報共有

③精神科専門医による認知症診療、精神的ケア

当院には認知症専門医、精神保健指定医である精神科医が所属しています。

普段は大学病院で勤務しているため、外来診療、在宅医療、入院治療の全てに精通しています。

また認知症以外にも、精神的ケアが必要な患者さんの対応を行っております。

精神疾患に関しては、時に入院適応の判断が難しいこともありますが、適切な判断を行い、必要であれば病院をご紹介することも可能です。

④様々な科の医師同士による連携、日々進歩する医学を在宅医療に活かす

院長(緩和ケア科、麻酔科、外科)を中心に、総合診療科、泌尿器科、血液内科、精神科、眼科、皮膚科などの様々な科の医師が診療にあたります。

主治医だけでなく、他科の医師と協力しながら一人一人の患者さんを支え、質の高い医療の提供を目指しています。

当院の非常勤医師達は、急性期病院などで現役で働いている方や、がん拠点病院で働いてきた経験豊富な方です。

普段の病院勤務で習得した最新の知識や経験を兼ね備え、それらを在宅医療に活かしています。

質の高い在宅医療を提供するためには、常に「知識のアップデート」と豊富な経験が必要です。治療方法や薬など、目まぐるしく進歩する医学を在宅医療に素早く取り入れるために、お互いに協力しているのです。

⑤市川市医師会所属

当院院長は市川市医師会に所属しています。

クリニック以外にも大洲急病診療所での診察を担当したり、様々な地域の活動に参加したり、市役所や医師会主催のもとで市民や医療介護者向けに講演会を行ったりしています。

また、医師会に所属していることで、本来であれば患者様負担で自費で購入しなければならない医療材料や機械などを、医師会から貸与または無償譲渡してもらえる場合もあります。

適用になるかどうか判断に迷う場合は、お気軽に当院までご相談下さい。

⑥院長、看護師、救命士らが、全ての患者さんの体調を把握することの大切さ

当院は小規模のクリニックです。クリニックの規模を大きくしない理由の一つに、「全ての患者さんに関して、自分達の責任のもとに体調を把握していたい」という強い思いがあります。

当院では、担当患者さんそれぞれについて毎日カンファレンスを行い、全員で情報共有をしています。そのため、主治医が不在の時でも、迅速かつ的確に対応することができます。

医療行為の質はもちろんですが、「人と人との関わりの質」も大切にしていたい、と考えています。